シャープ、液晶の中国シフトが裏目 頼みのAppleは液晶離れ? “止血”に分社化待ったなし (1/3)

経営再建中のシャープの液晶パネル事業が青息吐息だ。中国メーカーのスマートフォン向けが急失速し、iPhone向けに再び依存せざるを得なくなっている。 経営再建中のシャープの液晶パネル事業が青息吐息だ。売上高の3分の1を占める屋台骨だが、業績回復を支えていた中国メーカーのスマートフォン向けが急失速。浮き沈みの激しい米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けに再び依存せざるを得なくなっている。その頼みの綱もシェアが低下傾向にあるうえ、ディスプレーを液晶から有機ELに切り替えるとの観測まで浮上した。社外分社化して外部からの出資も検討するなか、業界には「高く売れる時はとうに過ぎたかも」との声も上がっている。 依存「ここ数年、シャープは“アップル依存”からの脱却を目指していた」シャープ関係者はこう語る。平成25年3月期、当時販売されていた「iP...