シャープ カンパニー制の効果を強調も、不安の船出 高橋社長、社員に9カ月ぶり語りかけ (1/2)

シャープが社内を事業ごとに分けるカンパニー制を導入。高橋社長は「経営のスピードを高め、収益基盤の強化を図る」と効果を強調するが、3200人以上が希望退職したうえ、若手社員の離職が止まらない。 経営再建中のシャープは1日、社内を事業ごとに分けるカンパニー制を導入した。家具量販大手ニトリへの売却が決まった本社(大阪市阿倍野区)では平成27年度下半期の目標に関する社員向け説明会が開かれ、高橋興三社長が「経営のスピードを高め、収益基盤の強化を図る」とカンパニー制の効果を強調し、「何としても立ち直らせる」と決意を述べた。シャープは9月末に3200人以上が希望退職したうえ、若手社員の離職が止まらない。株価は年初来最安値を記録するなど不安定な状況が続く。不安を抱えたままの船出となった。(織田淳嗣)「新しい組織、制度で新生シャープを生み出す」と決意を述べる高橋興三社長=1日、大阪市阿倍野区のシャー...